こんにちは、ミクです。
9月に入ってから、大きかったり横幅があってこれまで配送ができなかったサイズを、販売始めました。stores.jpの時も販売していましたが、佐川急便しか使えないのと日数がかかることがあるので、秋から春先までの期間限定になります。
どれも1点ものです。今後も種類を増やしていきますので、よろしくお願いします。
そして、今回取り上げる「アリゾナイトスギ ブルーアイス ペンデュラ」。これは販売できるようになるまで、色々と大変な思いをしてきたので、思い入れがたくさんあります。
アリゾナイトスギ ブルーアイス ペンデュラについて
学名::Cupressus arizonica ‘Blue Ice Pendula’
自生エリア:アメリカ、アリゾナ州からカリフォルニア州、メキシコ北部に自生する。
ブルーアイスの特徴は、白色でくすんだ感じの葉色。青みがあるけれど、表面の白色が表面に雪が降ったかのように見えて、とてもきれいです。
ブルーアイス ペンデュラはブルーアイスの園芸品種。
ブルーアイス自体は直立して伸びますが、ペンデュラとなると枝が枝垂れます。
高さは10mほどになると言われてますが、今リョウチクにあるサイズで大きいものは3-4mほど。
生長はかなりゆっくりです。3-4mになるのに10年以上は確実にかかります。
ブルーアイス ペンデュラをどうやって育ててきた?
育てるのは、本当に大変でした。
ブルーアイス自体は日本でも販売されて、庭に植えたりされているところも多いと思います。
同じブルーアイスなのに、「ペンデュラ」となるとこれまた大変だったんです。
ブルーアイス ペンデュラは接ぎ木で繁殖するのですが、接ぎ木自体はうまくいくのですが、その後がうまくいかず、、、。
だいたい梅雨から夏にかけて、葉の色が悪くなったり新芽が出なくなったり、明らかに植物が気候に合ってない感じがしていたのです。
特にプラ鉢で育てていると、調子が悪くなりました。
その後不織布の鉢(ルーツポーチじゃないです)を使ったりと試行錯誤しました。
地植えにすると、結構調子よく育つんですよね。なので鉢である程度育てて地植えできるサイズになればいいのですが、そのサイズになるまでが大変だったのです。
解決策
色々と試行錯誤している中で見つかった解決方法は、シンプルに土と鉢を通気性と排水性が良いものにすること。
2、3年前に土をドライの土に変えて、その後はルーツポーチに植え替えました。
そうすると、これまで調子の悪かった梅雨から夏を乗り切れるようになったのです!
それ以外の時期でも、新芽がよく出るようになり順調に育ってきました。生長が遅いので1年で1m超えるような育ちはありませんが、以前より明らかに葉の色が良くなって、育っている感じがしました。
日本の気候で育つの?
これまでさんざん難しいと言っておいて売るとか、ちゃんと育つの?って思いますよね。
そうなんです、今は胸を張って「育ちます!」と言えます。
やはり「ルーツポーチ+ドライの土」の組み合わせがベストで、そのお陰で夏場の蒸れにも強くなりました。風通しの良い場所を確保するのも大事なんですけど、植物が育つ基盤になる鉢と土を改善するだけで、結構変わりました。
それと、地植えするとかなり丈夫になります。鉢で育てると根域制限もあるし水が適切に植物に行き渡っているか心配がありますが、地植えすると解消されるので、ブルーアイス ペンデュラにとってもちょうど良い環境になるようです。
リョウチクの畑で植えていたものでは、こんな感じなってるのもありました。画像のものは、今はないですが、、、。
コニファーというと、直立でシュッとした姿を思い浮かべる人が多いと思いますが、ブルーアイスペンデュラみたいに、枝が枝垂れて不思議な形になったり、何十年たっても高さが1mにもならないものがあります。
一度あったコニファーブームでいろんな品種が日本に流れ込んできたけれど、ブームが終わるとそのまま生産されなくなり、消えていった品種もたくさんあると思います。
リョウチクにも、大きなフィリフェラ オーレアがあったりしたんですよね。
リョウチクにも昔はいろんな品種のコニファーがあったけれど、需要がなくなって生産をやめてしまった品種が多いです。今育てて販売している品種は、樹形や葉の色、形が好きだったり、他では生産がなくなってそうなものを、少量ですが生産して残していくようにしています。
ブルーアイスの値段が高いと思う人も多いと思います。
ただ、ここまで育つのにかかった時間や手間を考えると、私たちとしては売るために価格を落とすことは考えられないです。
100人がこれを買って欲しいとは思ってないです。ブルーアイスのことを本当に好きで長く育ててくれる人が1人だけいてくれて、購入してもらえたら嬉しいです。