こんにちは、ミクです。
お客様が植物を選ばれる時、どんな植物が良い植物で、どういうところが良くない植物なのか、判断しづらいところがあると思います。
自分が街中で販売されてたり花壇に植えられている植物を見ると、「いいなあ」と思うものがあれば「これはないなあ」と思うものがあります。
自分たちが生産販売している植物は、もちろん胸を張って良い植物だと言えるものを販売しています。
でも、お客様からすると良くない植物ってなんだろう?と思いますよね。
なので、「こういう植物は良くない」という判断基準を私たちで示すのも、お客様の植物選びにプラスになるんじゃないかなと思います。
本当は、街中で残念な植物を見つけたくないんですけどね。
でも何が良くて何が悪いのか、判断基準がわからないと植物選びの参考にならないと思うので、
見かけたら時々書きます。
今回は「ユーカリ シルバーダラーガム」です。
世間ではユーカリ ポポラスと呼ばれてますが、それについては昔のブログで書きました→植物の名前
とあるお店の前の花壇で、シルバーダラーガムが目にとまりました。
結構もっさりしてました。
花芽が付いているので、「お!!」と思って見ていたました。
植物の高さは1m弱。その割に結構枝も出てるしなんか大きいなあと思ってみていると、
幹が何本もある?そして紐のようなもので巻いて束ねられている、、、。
このシルバーダラーガムは、見た目がボリュームあるように見せるために、数本の苗を寄せ植えした状態で育てられ、販売されたんだと思います。
「これって良くないの?」と思いますよね。良くないです。リョウチクは絶対こんな作り方しません。
これが良くない理由は
- 幹がしっかりしない。→数本くっつけている状態なので幹が育つスペースがない。
- 枝が混み合って、葉もたくさん出ているので蒸れやすい。→風通しが悪くなる。
- ユーカリだけ土の乾きが早くなる→一か所に集中して数本の木の根が張るので、そこだけ水分の吸収が早くなる。
です。
この状態で長く植物を育てられるわけがないので、植物を購入するときは根元を見て、数本寄せ植え状態になっているものは購入しないほうが良いです。
こういう状態の植物を販売するのは、できるだけ早く出荷したいけど、1本で育てると見た目にボリュームが出るのに時間がかかるから、数本寄せ植えして見栄えを良くして、さっさと出荷してしまおう、という生産者のやり方が良くないんです。
時間はかかっても、お客様のところで長く育てられる植物を作るのが、生産者の役目なので。