冬の水切れに注意!気を抜くと植物が一気に枯れます。
こんにちは、ミクです。
前にセイラが冬の水やりについてブログを書きました。
毎年冬になると多いのが、「葉が変色してパリパリになった」「葉が落ち始めた」という相談。
みなさん、「寒さのせい?」と思われそうですが、実はそうじゃないんです。
原因は「水切れ」。
冬に水切れするの?と思われるでしょうが、するんですよ。実は。
冬だからこそ、水切れしやすいんです。原因があります。
今回はミクの失敗を実例にして、原因と経過を書きます。
私の事務所で育てているスイートワトル(学名:Acacia suaveolens)。もう2年くらい育てていて、これまで一度も調子が悪くなったことがありません。ちょっとカイガラムシがついたことがあるくらい。
去年の7月は、こんな感じでした。事務所の入り口前にあるフェンスに、S字フックで引っ掛けてます。こうすると水切れがいいし通気性も良くて、夏場は全く蒸れないし調子が悪くなることもなし。横広がりな形も楽しめるので、私はルーツポーチのハンドルありに植えて、引っ掛けて育てるのが好きです。
この頃は、来年の春は花咲くかな〜と楽しみにしていました。
そして、今月のスイートワトル。ぱっと見、緑色ですがなんだか葉がシャリっとしているような、、、。
色が抜けてるし、葉がシワシワでちょっと丸まってます。これ、枯れてます、、、。
私がお休みで数日不在の時、水が足りなくなって葉が枯れたんです。
なぜ水切れと言えるのかというと、赤丸で印を入れたところ、葉の端がが内側に丸まってます。葉がこの状態になるときは、水切れで葉の水分が抜けて、内側に丸まってきます。
水やりを怠ってしまったせいです。
今触ると、葉がボロボロ落ちています。ここまでくると、落ちる葉はそのまま落とすしかありません。
こうなると、スイートワトルが枯れたのかなと思われるでしょうが、実はまだ生きています。
葉が枯れてしまっても、枝や幹は生きているかもしれません。
同じような症状でお客様から相談があったとき、最初に幹や枝の表面を、ちょっと削ってもらうようにお願いしています。
スイートワトルも削ってみると、、、(すみませんちょっと画像がボケてます)
樹皮の下は緑色で、水分があります。これは植物自体は枯れていない証拠。
なので、葉が落ちても水やりを続けたら復活する可能性があります。
枝をチェックしていると、、、、新芽が!
まだまだ小さいですが、気温が上がればここから芽が伸びてきます。諦めずに水やりを続けるのみです。
冬の間に水が足りなくて、枯れてしまった、、、という方は、今回のように樹皮をちょっと削ってみて、緑色だったら諦めずに水やりを続けてください。
冬の間は、1週間に1回、2週間に1回しか水やりしてませんでした、という話を聞きますが、それだと少なすぎます。特にルーツポーチに植えていると、冬場の乾燥した空気で乾きが加速することがあります。
メラレウカなどで、水がとても好きなタイプも、春夏ほどではないですが冬も水をしっかりと吸い上げてます。冬でも土の表面が常に湿った状態にして大丈夫です。
それと、「オーストラリア植物=ドライ」と思われて、水やりを控えるのは間違いです。
オーストラリアとは言っても、私たちが生産している植物は真ん中の砂漠地帯に映える植物ではありません。東海岸は日本に気候が似てますし、植物も自生しているエリアで特徴が違います。
「オーストラリア植物=ドライ」という考えは捨ててもらって、植物それぞれの特性があるということを、最初に理解してもらいたいです。
両筑プランツショップで買った植物が、今回と同じような状態になっているけど、確証がない!という方はいつでも相談を。
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