樹木の幹をよくみてみると。
こんにちは、ミクです。
みなさん、植物の幹を見たときなぜかボコッとしたところを見たことがあると思います。
「傷が入ってるのかな?」「虫が侵入してる?」「病気?」と思われることがあります。
これは「接ぎ木」という繁殖をして育った植物だからです。
もちろん、病害虫の影響ではありません!
接ぎ木は植物の繁殖ではよく使われる手法です。野菜苗でも接ぎ木することがあります。
両筑プランツショップで接ぎ木繁殖をする理由は
- 挿し木、種まきで繁殖できない
- 強い木に接ぎ木をして植物の耐寒性や耐暑性を上げる
- 植物が育つ速度を上げる
が目的です。
両筑プランツショップで接ぎ木繁殖をするのは
オーストラリア植物→グレヴィレア
斑入り植物(常緑 落葉)
が主に多いです。
グレヴィレアは、なぜ接ぎ木繁殖するのかというと
- 湿度に弱かったり、耐寒性がちょっとない品種が多いので、グレヴィレアでも湿度に強いロブスタを使って強くする。
- グレヴィレアの生長を早くする
- ほふくタイプは台木をわざと高く育てて、てっぺんに接ぎ木してスタンダード仕立てにする
というのが主な理由です。
斑入り植物は
- 挿し木やタネでは斑が残らないので、接ぎ木するしかない
- 植物の生長を早くする
というのが主な理由です。
詳しい理由ややり方は、今回は割愛させて頂きます。
やり方に興味ある人は、こちらのサイトを読んでみてください。
【写真で解説】農家が教える接ぎ木の方法 簡単なやり方はこれだ!
理由ややり方が、わかりやすく書いてあります。
今回は、接ぎ木をして生長したらどんなふうになるかに焦点を当てます。
実際、何も知らずにみると同化どうかしたんじゃない?と心配になる人もいるかなと、、、。
それと、個人的に私が接ぎ木のあとを見るのが面白くて好きというのもあります。土台の植物をステップにして、上からひっつけられた植物が育つなんて不思議で面白いし、植物ってよくできてるなと思うんです。
両筑プランツショップの植物の中から、接ぎ木繁殖の植物をいくつか紹介します!
全体は写さず、接ぎ木したところだけです!
まずはグレヴィレアから
グレヴィレア プーリンダローヤルマントル
上と下で色が違うのがわかると思います。上がローヤルマントルで下がロブスタ。下が上を支えるようにモコっと大きくなってて面白いですよね。このローヤルマントルは、上をひたすら伸ばしてます。本来はほふくタイプなんですけど、まっすぐ伸びた木みたいになってます。
グレヴィレア ガウディチャウディ
こちらも、中心がモコっとしていて、その上から広がるように枝が伸びています。ガウディチャウディはほふくタイプのグレヴィレアで、割と病気にも害虫にも強いですが、接ぎ木をすることで地面から高さが出るし、枝が広がって密集してきたときに、土に触れにくくもなります。見た目も面白くなりますよ。
フジ 福智山
フジの台木は、主に山でとってます。ミクが夫の実家で毎年根を掘って福岡に送ってます。今は福岡のハウス近くにフジが自生していることがわかったので、そこから採集できます。フジは挿し木でもいいんですけど、形をスタンダードに仕立てたり、生長を早くするには接ぎ木が一番効率が良いんです。
カエデ シルバーカーディナル
シルバーカーディナルは冬の落葉した時期に繁殖してます。接ぎ木する方が生長が早いのが利点。接ぎ木したところから、面白い形になるのもいいところだなと思います。ちょっとびっくりする人もいるかもしれませんが、、、。
樹木をお店でみるとき、公園で見るときに根元に注目してみると、面白いですよ。