こんにちは。セイラです。

 

先日、とある番組でバンクシアの特集が放送されていたので拝見しましたが、「それはどうなんだろう?」と思う所がありました。

私が生産をしている中でやっていることや気にする点で違うところを書いてます。

人によって受け止め方は違うと思います。自分が100%正しいと言うつもりはありません。

 

自分が生産をして植物の面倒を長年見てきた経験と照らし合わせて、ここはどうなんだろうと思うことと、自分のやっていることを率直に書こうと思います。

まず今回は植え替えについて、次回は剪定について、という感じで2回に分けて書きます。

 

バンクシアを植え替える頻度について

番組の説明では植え替えは一年もしくは二年半くらいと言われていましたが、品種によっては一年経たずに植え替えをするものがあります。

コーストバンクシアやコーストセイラなどは一年に二回植え替えをする場合もあり、それもまた植物の健康状態によって変わります。

例えばお店でバンクシアを購入した際にそれが、前回の植え替えからどれくらい経ったものなのか、わからない状態で植え替えをするとしますよね。その場合、根があまり発達してないのに植え替えをしてしまい、土が水を含みすぎて根腐れしたり枯れたりする場合もあります。

もしくは、生産者から出荷する時点で根が鉢の中で回り切って、もう伸びる余地がないと言う感じになっているかもしれないです。

そういうこともあるので、購入する際には店員さんに、これは買った時点で植え替えをした方が良いのかどうか、聞いておくほうがベターです。

ちなみに両筑ではオンラインや実店舗で植え替えをした方が良いかは説明していますし、購入後でもチャットやLINEで植え替えした方がいいか相談を受けています。

 

コースト以外に一年に一回程度、植え替えをした方が良いのはスワンプバンクシア、ヘアピン、ヒースなどになりますが、これも一年に一回というわけでもなく、一年半に一回など変わります。

 

ポイントとして大事なのは、一年に一回とか二年に一回とかきちんとしたことを頭に入れるよりも、まずは植物の状態を見てあげることが大事になります。

1−2年に1回くらい、というのはあくまでも目安です。参考として覚えておく分には良いと思います。ただ、バンクシアが今植え替えていいのかどうかを見るには、日々の観察と状態チェックが重要ということを忘れないでください!

 

植え替えの目安を聞かれることがありますが、まず一つ目は「渇き」です。水やりをしていると今までよりも乾きやすくなったり、新芽の伸びがあまりなくなったり、目に見える変化が起きてきます。

一日一回の水やりで問題がなかったのに、なぜか芽が萎れていたので、二回に増やして萎れることがなくなった場合は、まだ鉢替えというわけではありません。単純に水やりが足りてないだけです。

次に一日2回水やりをしているのに夕方には萎れているという場合は大体、鉢替えサインです。

あとここでもう一つポイントとしては、ルーツポーチやエコノミーで育てている方は、鉢の側面を触ってみてください。その時、グッと少し強く凹ませるような感じで押した時に、鉢の内側が堅い感じがあったり、鉢に根張り付いているような感じがある時は、鉢替えサインです。

植え替え直後の鉢をを触ってみるとよくわかるかと思いますが、まだ根が伸びてないので、土が柔らかく、土が凹むような感じがあります。

伝市鉢や井澤製陶のなどの陶器の場合は、底穴を指で押して硬い時植え替えOKになります。

 

バンクシアを植え替える時に、気をつけること。

植え替える時に、とても重要なことがあります。

このポッコリとしているものは何かわかりますか?両筑のブログを見られている方は、わかると思いますが「リグノチューバ」です。

 

これは最初からある訳ではなく、成長と共に出来てくるもので、いつできるかは私もわかりません。

高さが1mくらいのサイズになってできる場合もありますし、50cmでできる場合もあります。

 

リグノチューバの事をを知らずに、植え替えをする時そこに土を被せてしまうと、バンクシアは必ずと言っていいほど、状態が悪くなり枯れることもあります。

 

なぜリグノチューバに土を被せるとなぜダメなのか?

 

こちらの画像はこれは突然、枯れてしまったスワンプバンクシアのその後です。

 

全体的に葉が一気に茶色になり枯れていましたが、一週間ほどすると下から新芽が出てきて今は画像のように成長しています。

このように復活できた理由は、先程話したリグノチューバがあったからです。

リグノチューバがあることによって、枝が折れたり葉が枯れたり、なんらかのショックが起きて樹木の上部が枯れてしまっても、リグノチューバから新たに芽を伸ばして再生します。

 

今回、某番組では植え替えの時にリグノチューバについてあまり話をしていなかったのですが、本当はとても重要なことです。

リグノチューバがに土を被せるのは、人間で言えば濡れタオルを顔に被せていることと同じような事です(なんだかちょっと怖い表現ですが、それくらい地味に苦しい思いをするという事です)。

今リグノチューバが出ていなくても、根元は土を被せすぎず少し土をかける程度(0.5cmくらい)がオススメです。リグノチューバがはっきりしてきたら、周辺の土を払ってあげてください。

品種によってはリグノチューバができないものもありますが、大多数にはあるものなので気をつけてください。

 

次回は剪定について書きたいと思います。もうちょっとお待ちください!

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