安さや量に頼らない生産者になるには。「ほどよい量をつくる」を読んで考えたこと。
こんにちは、ミクです。
たまには植物以外のことを、、、と思い、定期的に読んだ本のことなど植物以外のことも書いてみようかなと思います。
今日は「ほどよい量をつくる:著者 甲斐かおり」について。
この本では
- つくる量と価格を決める
- お客さんとつながり直す
- 届き方を変える
と、3つの章でそれぞれの取り組みをしている会社が紹介されてます。
どの会社にも共通していることは、余剰になるのをわかっていて商品を作り売上を上げていくのではなく、適正な量を見極めた上で、商品を作り出すし売上金額だけで判断するのではなく、自分たちの使命を伝えてお客様との距離を縮めるような取り組みをしているように思えました。
読めば読むほど、「これって自分たちがやっている事は間違ってないし、どんどん突き詰めていくべきでは?」と実感しました。
植物の場合だと、「植物=安い」という固定観念があります。
リョウチクがイベントで販売したりすると「高すぎる」「値段下げて」と言われることが多々あります。
あと、花苗の値段と植木の値段が同じに考えられることも多いですね、、、1本百円くらいでいいんじゃないかみたいな。
安く売るなら、大量に生産しないといけなくなります。
大量生産となれば、その分人件費や設備も拡充しないといけませんが、安い価格で回収していくには、ひたすら大量生産を続けていく無限ループにはまっていき、必要でない量も作ってストックして、売れなければ廃棄して、、、という負のループにもはまり込んで行く気がします。
生き物を大量に作って、売れないから捨てるというサイクルを作り出すのは、本当に悲しいことです。
植物を販売する上でも、適正な量と価格を作り、値段以上の付加価値がなければ負のループのままになってしまうと、本を読んでより実感しました。
本に紹介されていた、40本1万円の花火を販売するとか、パンの種類を2種類に減らすとか、100人が100回買ってくれるのを目指すチョコレート屋さんなどなど、それぞれ独自の取り組みにはポリシーがあるし、金額での売上よりもお客様との関係性や仕事を長く大切にしていきたいという思いが感じられました。
私も植物を消費するモノではなく、一緒に生活を楽しめるパートナーとしてもらいたいという思いがあるので、自分たちの事業が長く継続できる仕組みをつくって、お客様とは購入してもらったら終わりではなく、その後もずっと良い関係を持っていけたらと思っています。
それもあって、購入後にLINEやメールでサポートしたり、ブログで植物についての情報を書いてみたりと、試行錯誤しながらも両筑プランツショップを運営しています。
私たちは少人数で運営しているので規模を拡大して大量に生産するよりも、植物1本1本を最良な状態で生産販売して、その後もしっかりサポートしていきたいので大量生産で安価にするのは理にかなってないと思います。
本を読んで自分たちの方向性が間違っていないし、お客様が植物を好きになってくれる為にも、長く続けていかなければと思いました。
両筑プランツショップのことを知っている人はまだまだ少ないけれど、どこかで自分たちの姿勢に共感してくれる人もいると思うので、先は長いかもしれないけど自分たちが大事にしていることを伝えていこうと思います。
そして、同じような考えを持っている方、読んでみるのオススメします。
私はあと3回くらい読もうかなと思います!