🌱 はじめに:ネットの情報、信じて大丈夫?

今回のブログでは、お客様からの相談でよく聞かれる「根拠のないけれど広まってしまっている話」について、植物の生産者としての立場から、何が間違っていて、何が正しいのかをはっきりとお伝えします。

「オーストラリア植物は水やりしないほうがいい」
「育てるなら肥料はあげないほうが自然」
そんな話をネットやSNSで見かけたことはありませんか?

実はそれ、根拠のない話が“真実”のように広まってしまっている例が多いんです。私たちは、こうした情報を信じて育てた結果、植物を弱らせたり枯らしてしまったという相談を何度も受けてきました。今回のブログでは、そうした相談の中でよく聞かれる根拠のない情報について、植物の生産者の立場から、何が間違っていて何が正しいのかを説明していきます。

ヘアピンバンクシア

▲ 両筑プランツショップでは、オーストラリア植物を直販・サポートしています

1. 「育てるのに肥料はいらない」?

とよく言われますが、これは完全なる誤情報。

オーストラリアにも土づくりや園芸用の肥料は普通に売られていますし、実際の育成でも新芽の成長や花つきには肥料が必須です。

特に鉢植えの場合、土の養分は限られるため、肥料不足は早く生長障害になります。

▶ オススメの肥料のタイミングは、春~初夏、秋。両筑プランツショップでは、独自に配合したオーストラリア植物専用肥料を通年でおすすめしています。

オーストラリア植物専用肥料
パールアカシア

2. 「透かし剪定だけでいい」?

これもよく聞きますが、常に剪定している場合は透かし剪定にこだわる必要はありません。

透かし剪定は、放置して枝が詰み合ったときの対応としては有効ですが、日頃から枝の伸び具合を見ながら、適切な位置で剪定して形を整えることが大切です。春から夏にかけては月1回程度の剪定も可能で、こまめに枝を整えることで樹形が良くなり、幹もしっかりと太く育っていきます。

剪定後

3. 「水やりすると枯れる」?

これもよくある誤解です。

オーストラリアは広大な大陸で、東部は雨が多く高温多湿な地域も多く、両筑が生産している植物も水が好きな種類が大半を占めます。

特に鉢植えは早く土が乾くので水切れによる疲れや落葉をしょっちゅう見かけます。

▶ ポイント:春夏は「土の表面が乾いたら、鉢底から水がたくさん流れ出るまでたっぷりと」。冬は土の渇き具合を見て、しっかりと水やりをするのがオススメです。

正しい水やり 9

▶ 土の表面を濡らしたけだと、植物には全く足りません!


4. 「冬の肥料で枯れる」?

これは特に冬の時期によく聞かれる誤情報ですが、オーストラリア植物は冬も常緑で活動しているため、少量の肥料なら問題ありません。

これはネット上で根拠のないまま広まっている説のひとつで、事実とは異なります。

▶ 両筑プランツショップでは、冬もふくめて年中使えるオーストラリア植物専用肥料をおすすめしています。根の動きが鈍くなる冬でも、植物の状態を見て適量を与えれば問題ありません。

 

肥料

  ▶ 冬場もしっかり肥料をあげましょう。


5. 「秋冬は水やりしないでいい」?

よく似た話を聞きますが、秋冬は乾燥しやすく、特に鉢植えは表面だけ見ていると水切れに気づきにくいです。

春夏ほど頻繁に水やりをする必要はありませんが、季節に関係なく植物の状態をよく観察し、必要であればしっかりと水を与えることが大切です。特に秋冬は空気が乾燥しており、水切れによるトラブルが多く見られるため注意が必要です。

▶ 光のよく射す日は特に土が乾きやすいので、土の状態を見ながら、週に数回を目安にしっかりと水やりを行いましょう。

水やり中


両筑プランツショップなら、LINEで育て方サポート

「水あげすぎてない?」
「剪定のタイミングがわからない…」

そんな方に向けて、両筑プランツショップでは、購入者限定でLINEからの育て方相談を受付けています。

「これって水のあげすぎ?」「枝の切り方あってるかな?」といった、ちょっとした疑問でも大丈夫。専門スタッフがやさしくお答えしますので、気軽にメッセージを送ってくださいね。

 

関連コンテンツ