こんにちは、ミクです。
リョウチクは福岡県朝倉市(元々は甘木市でした)でオーストラリアの植物を生産して、30年くらいになります。オーストラリアの植物を作っていると話すと、「輸入しているんですか?」と聞かれますが、30年前にオーストラリアから輸入した植物が今のベースになっているので、植物は都度輸入はしておらず、全て福岡県朝倉市産です。
今生産している植物は、難易度の違いはあっても日本でずっと育ててきた植物なので、ある意味日本の気候に馴染みやすいものと言えます。
そんな中、最近ちょくちょく聞かれるのが、バンクシアの耐寒性。
日本の寒さに耐えられなそうな見た目なのか、あとは情報が圧倒的に不足しているのか、質問されることが増えてきました。
今回は、両筑プランツショップで生産販売している品種の耐寒性と、朝倉市で生産していてどうなのかをお話ししたいと思います。
両筑プランツショップが生産販売している品種
両筑プランツショップが生産販売している品種は、全てオーストラリア東部に自生しているものです。
30年前に生産し始めた時、オーストラリア西部のバンクシアもタネを持って帰って生産してみたけれど、西は日本と違って、夏場が乾燥していて雨も少ないという真逆の気温で、発芽しても結局は育ちませんでした。
それもあって、今主力で生産している品種は、日本と気候が似ている東側(夏は高温で湿度が割とある、冬は気温が低くなる)のものです。
現在販売している品種はこちら。
- コーストバンクシア (プロストラータなども含む)Banksia integrifolia
- スワンプバンクシア Banksia robur
- バンクシア アエムラ Banksia aemula
- ヒースバンクシア Banksia ericifolia
- ヘアピンバンクシア Banksia spinulosa
- シルバーバンクシア Banksia marginata
いつも参考にしている、オーストラリアのサイトがこちら
サイトで調べたところ、どの品種も霜に耐えられるほどの耐寒性はあると記載がありました。オーストラリアでも、-5から−10度の間はバンクシアが耐えられる最適気温と考えられます。
福岡県朝倉市の年間最低最高気温(2018年)
気象庁のデータベースから2018年のデータを出してグラフにしてみました。
一番寒かったのが2月で、最低気温が-5度。
福岡というと、九州なので暖かいと思われがちですが、実際違います。
位置が日本海に面しているので、実際冬は寒いです。そして朝倉市は筑後平野の端に位置していて周囲を山で囲まれているので、夏は福岡で一番暑く、冬は福岡で一番寒いのです。
そんな過酷な環境で、両筑プランツショップの植物は育っています。
実際どれくらいの寒さなら耐えられるのか
バンクシア ですが、苗の間はビニールハウスに入れてますが、両筑プランツショップのビニールハウスは加温設備を持っていないので、冬でも夜間は気温が下がってマイナスになります。
そして、大きくするために畑に植えたバンクシアは、冬場に囲いをしたり、掘り上げて屋内に移動することはありません。そんな中でも、寒さで葉や枝が痛んでも枯れたことはありません。
ちなみに、バンクシア に雪が積もったことがありますが、これが原因で枯れることはありませんでした。
時々インスタなどで見かける地植えのヘアピンバンクシアは、ずっと外で育ててます。大雪が2015年に2回降った時は、6割くらい枝が傷んでしまいましたが春先に剪定したらすぐに回復しました。
私達の経験上、バンクシアが極端に寒さに弱い、耐寒性がないということはないです。
目安として、関東以南で最低気温が-5度を下回らないエリアであれば、外で育てるのは問題ないと思います。
ちなみに、日本海側だとバンクシア アエムラを石川県のお客様に販売したことがあります。割と大きいサイズ(2m超えていたと思います)だったので、屋外の植栽に使われたのですが、冬も問題なかったそうです。
自分のエリアで、バンクシアを外で育てて問題ないのかな、、、と不安に感じる時は、いつでもご相談ください。
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